James Booker

Junco Partner


Rykodisk/Hanibal HNCD 1359
rec. at Sea-Saint Studio New Orleans, Feb 1976


  1. Black Minute Waltz
  2. Good Night Irene
  3. Pixie
  4. On the Sunny Side of the Street
  5. Make a Better World
  6. Junco Partner
  7. Put Out the Light
  8. Medley: Blues Minuet/
    Until the Real Thing Comes Along/
    Baby Won't You Please Come Home
  9. Pop's Dilemma
  10. I'll Be Seeing You

 Dr. John が 「ブッカーの頌歌」(Booker's anthem) と呼び、ジェームス・ブッカーが彼自身の 「テーマソング」 と呼んだ "Junco Partner"。多くのミュージシャンがそれぞれのスタイルで演奏しているが、ブッカーは次のようにこの曲を締めくくる。

 のどが渇いた時は、ウイスキーが欲しい
 のどが渇いた時は、水が少し欲しい
 寂しい時は、恋人にそばにいて欲しい
 そして死ぬ間際には、ヘロインを少しだけ、コカインを少しだけ *

 皮肉なことに、彼はこの歌詞の通り、コカインによって死亡することになる。
 ジェームス・ブッカーは素晴らしいピアニストであったが、同時にドラッグ中毒と精神障害の問題を抱え、その人生は穏やかなものではなかった。人をうんざりさせるような行動もよくしたようである。
 私が - そして、おそらく彼を愛する多くの人が - ブッカーに惹かれるひとつの理由は、このコントラストにあるように思う。ブッカーはピアノを弾かなければ、ただのどうしようもないジャンキーだったかも知れない。しかし、彼がひとたび鍵盤に触れたなら、そこから奏でられるものは、まぎれもない天才の音楽であった。


 *Junco Partner

 I want a whiskey when I'm thirsty
 I want a little water when I'm dry
 I want my lover when I'm lonely
 And a little heroin just before I die
 And a little cocaine on the side




ジェームス・ブッカーを聴く!
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