James Booker

Gonzo: More Than All the 45s


Night Train International NTI CD 7084
rec. 1954 - 1962

  1. Doing the Hambone
  2. Thinking About My Baby
  3. You're Near Me
  4. Heavenly Angel
  5. Teenage Rock
  6. Gonzo
  7. Cool Turkey
  8. Smacksie
  9. Kinda Happy
  10. Tubby Part 1
  11. Tubby Part 2
  12. Cross My Heart
  13. Big Nick
  14. Beale Street Popeye
  15. Memphis Twist
  16. The Duck
  17. The Crown

 このアルバムは、ジェームス・ブッカーの初期の作品 - 1954年から1962年にかけてリリースされたシングル - を集めたものである。ジャケットの写真は1956年に撮影されたもので、まだ両目のある幼い顔立ちをしている。

 ファースト・シングルの "Doing the Hambone" を録音した時、ブッカーはわずか14歳であった。この時期の曲は声も若くて、ピアノもまだブッカーのオリジナルなスタイルではない。ぐっとブッカーらしくなってくるのは、オルガンを用いた1958年あたりからである。だんだんと 「ブッカー節」 が聴こえるようになってきて、その成長ぶりがおもしろい。

 "Doing the Hambone" について、Earl King が語ったエピソードがある。なんともブッカーらしい話なので、ここで引用したい。

 「ブッカーは素晴らしいレコードを作ったんだ。"Hambone, hambone, where you been"ってやつさ。彼は12歳かそこらで、テレビにも出演した。ある時、Charles Neville がそのレコードを見つけて、それをブッカーに聴かせた。ブッカーは、
 『ねぇ、ちょっとそのレコード見せてよ』
 と言って、そして、、、、それをぽきんと割って、ゴミ箱に捨てちまったのさ。
 『なんでそんなことするんだよ』
 とチャールズ。
 『誰にもそれを聞かれたくないんだ』
 とブッカー。
 それで、チャールズはこう言った。
 『なんで割っちゃたのかわかんないよ、ブッカー。だって、僕はそれをテープに持ってるんだ』」



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